スターライトテクノロジー

【暗視装置の原理】

暗視ビジョンは数種類のメイン部品から構成されています。 対物レンズ、接眼レンズ、光増幅菅(光電陰極)とその電源供給などです。 暗視装置は星明り月明かりもしくは赤外線などの周囲光を集めます。 光子となった光は光電陰極菅へ送られ光子から電子へ変換されます。 そこで電子は電気的化学的な工程を経てその数を劇的に増やします。 増幅された電子は目視可能な光としてホスフォラススクリーン(リン製反映板)に映し出され接眼レンズからみることができるようになります。 増幅された映像は緑色に見えます。
@対物レンズ A光電陰極 Bマイクロチャンネル・プレート
C高電圧供給 Dホスフォラススクリーン E接眼レンズ

ナイトビジョンジェネレーション (世代別暗視技術)

【暗視装置の世代について】

ナイトビジョンは現在大まかに、第1、第2、第3、第4世代があります。 この世代とはその製品にどのタイプの光増幅菅が使われているかによって決まります。 この光増幅菅(The image intensifier tube) こそがナイトビジョンの 心臓部であり、もっともお金がかかるところです。

第1世代はナイトビジョンの中で世界的に最も人気のある世代です。  基本的な原理を使用することによって第1世代でありながら周囲光を数千倍まで増幅させ視界を確保します。 この世代は基本性能と価格のバランスが取れた非常に人気のあるモデルです。 ただし下記述のような点もあります。
♦ 電源を入れた直後、画像がチラついたり、ノイズが発生する場合がある。
♦ 視野の周辺部がボケたり歪んで見える。 幾何学歪みと呼ばれるものです。
♦ 視界内に黒い点(Black Spots)がある。
♦ 電源をオフした後でもグリーンライトがしばらくの間つづく。
♦ これらは第1世代特有のもので異常ではありません。

第2世代は主に警察当局や専門的用途で使用されています。 価格的には第1世代に比べ千数百ドル以上高くなります。 第1世代と最も違う点は一般的にMCPと呼ばれるマイクロチャンネルプレートが追加されていることです。 MCPは電子増幅装置として光電陰極の裏に直接取り付けあります。  MCPは数百ものガラス短管を束ねたものから構成されています。 電子がこれらのガラス菅を通り抜ける際、さらに多くの電子を放出します。 このプロセスの追加により第1世代よりよりクリアーでシャープな画像を得ることができます。  ノイズやブラックスポットも第1世代より軽減されいます。  購入際して、製品によっては使用目的証明書が必要となる場合があります。

第3世代 ガリウム砒素(gallium arsenide)と呼ばれるセンシティブな化学物質を光電陰極板に使用することによって、第2世代よりさらに明るくシャープなイメージを提供します。 また、イオンバリアーフィルムにより増幅菅の寿命を延ばしています。 極めて少ない光量下でも完璧な視野が得られます。 第3世代は米軍で使用されています。  個人・法人の方は購入はできません。 市町村や警察組織等の公的機関のみ購入が可能です。 (警備会社等でしたら輸出許可が下りる可能性もあります。)

第4世代 現在最高性能のナイトビジョンです。 米国からの輸出は禁止されています。 入手不可。

【世代別イメージ】


第1世代イメージ 第2世代イメージ 第3世代イメージ 第4世代イメージ

【日本国内で購入可能な製品】

米国より輸出承認されるの世代は下記のみです。

世代詳細系列(輸出モデル):
第1世代 ⇒  第2I世代 ⇒  第2IA世代 ⇒  CGTI ⇒     HTPI ⇒   第3I世代 ⇒ 第3N世代 (不可)


Gen.2I以降の製品は(使用目的申請要)米国政府の承認が必要な場合があります。
承認がおりない場合があります。
個人のお客様が購入できる世代はCGTIまでです。
Gen.HTPI以降は個人使用目的では購入できません。 
ライセンスが必要となり政府関係のみ購入が可能です。

第2世代(2I) ITT ATN標準第2世代増幅菅は高品質で際立った明るさと解像度を有します。 チューブはマイクロチャンネルプレート、アルカリ光電陰極を有してます。
2I IIT仕様
●光電陰極タイプ: マルチアルカリ
●解像度:40-45 lp/mm
●信号対雑音比:14-18
●増幅菅寿命:5,000時間+

第2世代(2IA) ITT  第二世代+(2AI)チューブは高品質で際だった明るさと解像度を有します。 チューブはマイクロチャンネルプレート、アルカリ光電陰極を有してます。 2IAは標準的な2世代に比べ表面斑点がすくなくなっています。
2IA IIT仕様
●光電陰極タイプ: マルチアルカリ
●解像度:40-50 lp/mm
●信号対雑音比:14-18
●増幅菅寿命:5,000時間+

CGTI ITT CGTIタイプの増幅菅は現行の第2世代をより高い性能を発揮できるよう設計されました。 CGTI ITTはマルチアルカリの18mmとコンパクトなマイクロチャンネルプレート増幅菅です。 CGTIは信号対雑音比15−22、解像度が45-54 lp/mmと高性能を誇ります。 CGTIは広いスペクトロバンドで感度にすれぐれ多様な環境下で高いコントラストを実現します。  個人の方が購入ができるのはこの世代までとなります。
CGTI IIT仕様
●光電陰極タイプ: マルチアルカリ
●FOM:<1250
●解像度:45-54 lp/mm
●信号対雑音比:15-22
●増幅菅寿命:10,000時間+

HPTI FOM 1400 ITT HPTI菅はCGT世代のチューブをアップグレードしたものです。 18mmマルチアルカリMCPイメージ増幅菅。 HPTIはその感度、解像度、信号対雑音、そしてモダレーショントランスファーファンクション(MTF)の向上を解けました。 この改良により、クリアーで明るい映像を映し出すことができました。 HPTIの仕様は標準的な第3世代と同等の性能を発揮します。 HPTIはFOM 1400 に適合するように設計されています。 購入には米国政府のライセンスが必要です。 個人の方は購入することはできません。  警備会社等の法人使用であればライセンスが降りる可能性があります。2011年6月にFOMが1250から1400に変更されました。
HPTI FOM 1400 IIT仕様
●光電陰極タイプ: マルチアルカリ
●FOM:<1400
●解像度:51-64 lp/mm
●信号対雑音比:18-22
●増幅菅寿命:10,000時間+

第3世代 FOM1400 (3I) ITT 3I FOM1400増幅菅は同盟関係の国々をサポートするために設計されたチューブです。 マイクロチャンネルプレート、ガリウム砒素光電陰極、そして内蔵式高電圧装置を有しています。 第3世代チューブは解像度、信号対雑音、感光性をマルチアルカリ電極板にて増大させています。 第3世代はアメリカ軍の標準仕様です。 FOM 1400 に適合するように設計されています。 購入には米国政府のライセンスが必要です。 個人の方は購入することはできません。 警備会社等の法人使用であればライセンスが降りる可能性があります。 2011年6月にFOMが1250から1400に変更されました。
3I FOM 1400 IIT仕様
●光電陰極タイプ: ガリウム砒素
●FOM:<1400
●解像度:51-64 lp/mm
●信号対雑音比:18-22
●増幅菅寿命:10,000時間+

第3世代 FOM1600 (3N) ITT 3N FOM1600はNATOの国々をサポートするために設計されたチューブです。 マイクロチャンネルプレート、ガリウム砒素光電陰極、そして内蔵式高電圧装置を有しています。 第3世代チューブは解像度、信号対雑音、感光性をマルチアルカリ電極板にて増大させています。 第3世代はアメリカ軍の標準仕様です。 FOM 1600 に適合するように設計されています。  *3NはNATO軍用ですので残念ながらわが国は輸入することはできません。 3Iとの違いは少ないようですがちょっと気に食わないです。
3N FOM 1600 IIT仕様
●光電陰極タイプ: ガリウム砒素
●FOM:<1600
●解像度:64 lp/mm
●信号対雑音比:22
●増幅菅寿命:10,000時間+